▼メーデーである。といってもぼくはデモに参加する訳じゃない。3日から暮坂高原にキャンプに行くことになったので、周辺の地図を買いに神保町に出た。書泉グランデで2万5千図を探し出し、ついでに神田の古本屋をのぞいて歩いた。ここいらの古本屋はブックオフなどとは違って、ホントの古書のほうが多い。だから、ぼくが欲しいようなものはなかなか少ない。
▼ぼくは最近、宮嶋茂樹(知る人ぞ知る元フライデーのカメラマンだ)の過激なエッセイとか、宮本美智子の外国(特にイタリアものが好きだ)事情に詳しいエッセイなどを偏愛している。そのほかだと、蔵前仁一系の旅物を好んでいる。従って、なかなかそういったものは探せない。神田の古書店はそれぞれの店が独自のジャンルを持っており、そのなかで、おっ、と思ったのが、昔の創元文庫がそろっている店である。ヴァン・ダインの殺人事件シリーズが5冊くらい棚に置いてあった。
▼ヴァン・ダインといえば、ぼくが中学生のころこれまた偏愛的に読んでいた推理小説である。思わず頬ずりしたくなった。買おうかなとも思ったが、今は推理小説が読みたい時期ではないので、これはそのままそっとしておいた。きっとぼく以外の人は買わないと思うから、今、読もうと思って買い貯めてあるものが無くなったら考えよう。
▼そんなこんなで神田を少しぶらつき、ちょうど昼どきになったので、青山一丁目に出ることにした。言わずとしれた麺屋武蔵に寄るのである。店にはいると7人くらいの行列ができていたが、独り者が優先されて、ぼくはすぐに座れた。味玉ラーメンのアッサリ麺固めを注文。待つこと5分。スープをまず一口。今日のスープはなかなか出来が良い。香りは爽やかなれども魚だしのコクがきっちり出ている。それでいて澄んだ醤油の味もする。いいですねえ。いつ食べても。
▼腹ごなしに青山墓地の脇を歩き西麻布まで出た。昔、若かりしわが妻が住んでいたこともある界隈だったので、懐かしくなってそのアパートが残っているかしらん、と歩いていったら、まだありました。そうとうぼろになっていたけど。そこから表参道まで一息に歩き、電車で戻ってきた。
▼それから町田まで車で往復し、今日の一日は終わった。10675歩であった。
No(43)
▼渡部 う〜む、麺屋武蔵..05/02(Wed) 15:18(44) |
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