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タイトル: そびえ立つツィンアーチ 年月日: 2003年11月23日 場所: 愛知県犬山市、江南市
あらすじ: とても良い天気の一日。犬山から木曽川沿いにBD−1で走った。犬山城をスタート地点にして、ゆっくり秋の道を走った。走るに連れて遠くに妙なものが光ってみえた。
近づくにつれて、それは大きなタワーであることがわかった。
木曽三川公園にあるツィンアーチ138というタワーだった。その名の通り高さは138メートル。展望台は100メートルのところにある。
とにかくでかくて豪快な建物が好きなぼくは、タワーの下から真っ青な空にそびえるタワーを見上げてばかりいた。
展望台からの眺めももちろん良くて、しばらくコーヒーを飲んで楽しんだ。夕方、夕陽が沈むのと競争で家路を急いだ。

  コース  :家=岩倉駅…(電車)…犬山駅=犬山城=ツィンアーチ=
江南=家
  総走行距離:40.6Km
  平均時速 :12.0Km/h
 【走行マップ】

 

□□  犬山から木曽川沿いを走る

犬山駅前の塔
犬山駅前の塔

BD−1をかかえて駅をでる。BD−1を組み立てる音だけがいやにはっきり聞こえるのは、やたら街が静かだからだ。狭い道を走り始める。ひなたぼっこをしている老人。半分だけ開け放しの窓からテレビの音。かすかに聞こえる。古い街並み。どこまでいっても静かだ。

犬山市内
犬山市内

国宝犬山城
国宝犬山城

城を眺める。河畔にたつ。観光船のスピーカーの声が風に揺られてちぎれちぎれに届く。昔、合戦のあったころ。どんな音がこのあたりにたちこめていたのだろう。

川辺の塔
なんの塔だか判らないけど

立て札
遠く山が見えて

木曽川沿いに走る。遊歩道や公園が続く。散歩する中年夫婦の姿が妙に多い。少し離れたところからでも夫婦の会話する声が聞こえてくる。良い姿だ。

だんだん人が居なくなった。また静かになった。砂利を踏むタイヤの音しか聞こえない。とおくに銀色に光る大きな建物が見える。あれはなんだろう。陽炎がユラユラと像をくゆらす。

ふりかえっても
ふりかえっても

一本の木
一本の木

途中の公園で休憩し、おにぎりを食べる。ベンチに座る。とりとめのない寂しさを覚える。なんでここで一人で座っているのだろう。コンビニのおにぎりが冷たい。

芝生の上、ようやく歩き始めた我が子を見つめる若い夫婦。大きな木が三人を励ましているように見えた。空が青くてまぶしい。風は冷たくなってきた。

ツィンアーチ
これがツィンアーチ

タワーだった。とてつもなくでかい。白い橋脚が弧を描く。その先端はアーチ。飛行機がアーチの隅から飛び出てくる。音はまったく届かない。上空では風がどんな軌跡を残しているのだろう。

見上げて
ずっと見上げているけど

展望台
展望台から眺める

展望台。はるか彼方まで見渡せる。あのあたりがぼくの家だな。独り言をいう。しばらくぼくはコーヒーを飲みながら人々を眺める。だれもがガラスに額をくっつけるようにして覗く。なにかを探している。自分のいたところ。さっきまで座っていたベンチ。歩いていた道。それらを見つけては指を差す。そして顔を見合わせ安心する。自分の居たところだけが自分の存在を確かにする。

景色
こんな景色が広がって

木立
さあ帰ろう

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その2